保育園を探す際に、紙面上で情報を得たら、次のステップとして実際に園見学に行く人も多いでしょう。
そもそも保育園見学は必要なのか?書面で良さそうと思ったところでいいんじゃない?
と思う方も、いるかもしれませんが…
絶対に必要です!
実際に自分の目で確かめることで、「自分の子どもを安心して預けられる園」なのかをしっかりと見極めることにつながります。
入れてみたら、全然違った…なんて後悔しないためにも、忙しくても時間を作って行ってみてくださいね。
希望に合いそうな園をじっくりと見て、色々な園と比較してみるとよいでしょう。
この記事では、保育園の申し込みを決める前段階の見学の際、ここを見ておけば、安心!というポイントを保育士の視点で解説していきます。
絶対に見るべきポイント
〇保育方針 その園がどんな考えをもって、日々子どもたちを育てていくかを知る 〇立地 園の立地、周辺環境などもチェックする 〇施設設備 新しくてきれいな園=良い園と決めつけない 〇先生方・子どもたちの雰囲気 保育中の何気ない会話や言葉がけに耳を傾ける
順に細かく説明していきますね。
後半には、その他細かく聞いておくと安心な質問内容もまとめてますので、参考にしてみてください。
見学の前段階、保育園選びのコツはこちらの記事に書いています☆
保育方針
見学で案内をしてくれる担当の方が、案内をしながら園の方針をお話ししてくれることが多いです。
じっくり耳を傾けましょう。
自園の保育内容に自信がある先生は、楽しそうに語りながら案内してくれるはず(^^)
立地
最寄駅、または自宅からの距離は基本中の基本。
その他園の立地についても見ていきましょう。
音
見学の際、なかなか気づきにくいポイントは、音。
大通り沿いや線路沿いの園は、室内でどのくらい外部の音が影響するのかをチェック。
特に乳児はお昼寝もありますので、あまり騒がしいと安心して眠れないかもしれません。
周辺環境
園の目の前が交通量の多い道路や線路だったりすると、送迎の際や保育中に散歩に出かける際なども、常に気を付けなければいけません。
特に小さい子はチョロチョロ動き回るので、道路沿いだったとしても、安全柵や門などで安全対策がされているかを確認しましょう。
また、よく散歩に出かける公園はどこなのかなども聞いてみることで、散歩先でどのような経験ができるかにもつながってきます。
近隣に自然に触れられる場所があると、よりよいですね。
設備
設備は新しくてキレイに越したことはありませんが、新しくてキレイ=良い園とは限りません。
もちろん、きれいな園舎・立派な設備・さらに素敵な保育をしている園も沢山ありますよ☆
私もキレイな園を見たら目がキラキラしちゃいましたが。笑
ただそれだけで決めるのは、ちょっと待った!
古いくても、昔からの方針を大切に丁寧な保育を行っている園もたくさんあります。
古い・新しいだけでなく、保育方針も含めて普段子どもが過ごすことを想像しながら見てみましょう。
その他の設備チェックポイント
トイレ | 清潔を保たれているか。プライバシーに配慮されているか。 |
駐車場駐輪場 | 何台分あるか。駐車待ちで時間がかかる!なんてこともあるので、登降園ラッシュ時間帯の利用状況を聞いておくと安心。 |
施設 | 園庭・ホール・プールの有無。ない場合は、代わりになる場所があるかを聞いてみる。(保育室の仕切りを外して、広いスペースを作ったり、毎日散歩に出かけるなど工夫している園も多々。) |
安全設備 | 特に防犯対策(門や玄関の施錠など)もチェックを。新しい園だと電子錠を使っている園も増えている。 |
環境
保育室は清潔を保たれ、それなりに整理整頓されているかも見てみましょう。
保育士の人手が足りないと、掃除や整理整頓まで手が回らないこともあります。
最低限の整理がされ、落下物の危険や棚など転倒防止の対策をしているかもチェック。
保育士の雰囲気
見学者に笑顔できちんと挨拶をしてくれたり、一緒に連れて行った子にも声をかけくれたりすると嬉しいですね。
また、園を案内してもらっている時に、先生方の子どもとの関わり方、言葉がけの仕方、よーく聞いてみてください。
不必要に否定する言葉「〇〇しちゃだめ!」「〇〇やめなさい!」など頻繁に聞こえてきたら…?
普段からもそのような声掛けを、頻繁にしているのかも。
子どもの気持ちを受け止め、笑顔で子どもたちと関わっているかどうかもチェック!
さらに、職員同士の会話にも耳を傾けると、普段の職員同士のやりとりもリアルに聞こえるので、怪しまれない程度に、耳をダンボにして注意深く聞いてみてくださいね。
子どもたちの雰囲気
のびのびと笑顔で、自分らしさを出して過ごしているかを見てみましょう。
一見楽しそうでも、制限が多い中で過ごしたり、先生に気を使ったりしている姿が見られたら…
普段から先生に怒られたり、禁止の言葉を使って関わっていると、先生の顔色を伺いながら過ごしていることも。
このようなケースは稀ですが、その園の方針で”しつけ”として行っている場合も。
「この園では小さいのにきちんとみんなで座って話を聞けている!すごいな~!」
一見、すごいな~!と思う方かたもいるかも知れません。
しかし、2~3歳の子どもたちが一斉にきちんと座って先生の話を聞く姿は、保育士の私から見ても違和感があります。
例えば大好きな絵本に見入って、みんな真剣に目を向けている姿であれば気になりません。
そうでなかった場合、日々の生活の中に必要以上にルールがある可能性も。
乳幼児期の子どもたちは、子どもらしく、のびのびと遊びながら、様々なことを少しずつ学んでいきます。
厳しくしていることは、悪いこと!と一概には言えませんが…
私は本来の子どもらしい姿を大切にしてくれる園を選びました。
そのような素敵な園が沢山ありますので、自分のお子さんが、どのように育って欲しいかをぜひ考えるきっかけにもしてみると良いですね。
※園によってさまざまな保育方針があると思いますが、この記事では保育所保育指針に書かれていることを踏まえて書いています。
発達のある時点で、できるできないといったことで発達を見ようとする画一的な捉え方ではなく、それぞれの子どもの育ちゆく過程の全体を大切にしようとする考え方である。
厚生労働省 保育所保育指針解説より引用
ここまで大まかなポイントを書いてきましたが、ここの先は少し細かい内容になっていきます。
細かいですが、保育園生活を送るうえでどれも大事なこと。
実際に、私も入れてから「そうだったんだ!」と思うこともあったので、見学の際に特に説明がない場合は、積極的に聞いておいて損はないと思います。
行事
園によって行事は様々です。
年間を通して、どんな行事が行われるのか、また開催日は休日なのか、平日なのか。
園内で行われるのか、別の場所を借りてやるのか。
(敷地が狭いと近隣施設を借りて運動会や発表会をする園もあります)
保護者が休みを取らなければならない日がどのくらいあるのかを知ることができます。
保護者会
保護者会が活発な園は、保護者中心の活動や、行事が頻繁にあることも。
まずは、保護者会があるかないか、あるとしたらどのような活動をするのか、なども聞いておきましょう。
反対に、保護者会がなくすべて園主催で行っている園もあります。
保護者会のメリットとしては、保護者同士の交流や園の先生方との関わりも増え、仲良くなれること。
デメリットとしては、仕事以外にも保護者会の仕事があり、時間を取られるという事があります。
「いろいろな保護者と関わって、園を支えていきたいわ!」
「仕事に手いっぱいだから、負担が増えるのはちょっと…」
それぞれ家庭に方針があると思うので、自分の思いに合う園を選びましょう。
持ち物・教材など
布団
園で貸してくれるのか、持参なのかは確認したほうが良いでしょう。毎週末布団も持ち帰りとなると、荷物が大変。今は、園でレンタルの布団やコットを利用する園が多いですが、確認しておくと安心です。
おむつ
布おむつか、紙おむつか園によって方針が違います。布おむつだと、毎月おむつ代を徴収し、園で管理していることも。紙おむつは、持参することがほとんどです。紙おむつの場合、使用済みのおむつは園で処理をしてくれるのか、毎日持ち帰るのかも聞いておきましょう。
お弁当
給食の園がほとんどですが、園によっては定期的にお弁当を持参する日を設けている場合もあります。どのくらいの頻度でお弁当が必要かも確認しておくと安心です。
お弁当作りが苦手な私。
我が子の園は行事の時だけなので、年2回くらいで助かりました。
上履きの有無
裸足保育を行っている園は上履きを用意する必要がありません。
上履きを使用する園は、何歳から必要かも聞いておくと良いですね。
保育料以外にかかる費用
制服やスモックを購入しなければならない園もあります。
また、クレヨンやハサミ、絵の具などの教材を個人で購入することも。
どの時期に、どのくらい費用がかかるかも事前に確認しておくと安心です。
安全管理
園周辺の災害時のハザードマップなどをチェックしておきましょう。
その際の、避難場所なども確認しておくと安心です。
その他
手作りで用意するもの(カバンや上履き袋など)はあるのか。
私は裁縫が大の苦手です。
我が子の園は、既製品でOKの園だったので、何も作らずに揃えられました!
園見学のまとめ
とにかく見学に行って色々見る!
あれこれ、わからないことはその場でとことん質問する!
我が子、そして自分が保護者として安心して通えそうな園をえらぶ!
ということですね。
とは言っても…待機児童の問題で気に入った園に入れないこともあるかもしれません。
でも!適当に選んだ園に入った園で後悔もしたくないですよね。
なかなか難しいこともあると思いますが、妥協してもよいところ、ここだけは譲れないところを見極め、良い園に巡り合えることを願っています。
読んでくれてありがとう☆
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